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スタッフサービス・エンジニアリング様向け

ハンズオンガイド2日目 自分の守りを点検

自分のメールアドレスが漏えいデータに含まれていないかを調べ、アカウントの守りを点検します。続けて5通のメールを判定し、Geminiの判定と見比べます。

2026年11月25日(水)オンライン(ZOOM) 個人演習 [40min]GeminiのアイコンGeminiと漏えいの照会サイト
Giveryのロゴ
01

本日のゴール

大きな事件と同じ流れで乗っ取られないように、自分のアカウントを点検し、偽のメールを見分けられるようになります。

本日の学び

  • 自分のメールアドレスが漏えいデータに含まれていないかを調べる
  • パスワードの使い回しをなくし、パスキーか2段階認証を入れる
  • 偽のメールを、送信元、リンク先、依頼の内容の3点で見分ける

作るもの

記入した自分の守りの点検シート.xlsxと判定シート.xlsxの2つです。どちらにも、パスワードやアドレスの本体は書きません。

点検シートの記入例。照会したアドレスの数、使い回しの数、認証の設定と直す予定日が入っている
点検シートの記入例。パスワードとアドレスの本体を書かずに、数と設定の状態だけを書いています
02

当日の流れ

全体で[120min]です。前半の講義で海外と国内の事件の経緯を見てから、後半のハンズオンで自分の守りを点検します。

枠中身形式時間
S01前回の振り返りと本日の到達点講義[10min]
S02世界の大型事件と顛末講義[25min]
S03国内の事件と業務停止講義[25min]
S04ハンズオン 自分の守りを点検ハンズオン[40min]
S05個人の持ち帰り講義[10min]
閉会質疑応答[10min]

進め方

  • 講師が画面を共有し、同じ操作を見せながら1STEPずつ進めます。
  • 質問はZOOMのチャットに、STEPの番号と、画面に出ていることを書いてください。
  • 各STEPの[Nmin]は目安です。時間になったら、講師が次のSTEPへ進めます。
  • Geminiに入れるのは、配布フォルダの架空の情報だけです。自分の会社や顧客の情報は入れません。
  • シートとメモは提出しません。自分の業務のことをそのまま書いて構いません。書いたファイルは、社外の人に送らずに保存します。
03

始める前の準備

配布フォルダを開き、Geminiに文面を送れることを確かめてから演習に入ります。

配布フォルダを開く

  1. 教材サイトの「配布物」から、day2_handsonのZIPをダウンロードします。WindowsとMacで別のZIPです。
  2. ZIPを展開し、デスクトップに置きます。
  3. day2_handsonフォルダを開き、中身を確かめます。
展開したday2_handsonフォルダ。01_点検シート、02_メール判定、03_参考の3つのフォルダが並んでいる
展開した配布フォルダ。ブラウザで開いた画面で、Windowsのエクスプローラーでも同じ名前が並びます

Geminiに文面を送る

  1. Chromeでgemini.google.comを開きます。ログインしなくても使えます。
  2. このガイドの黒い枠の右上にあるコピーを押します。
  3. Geminiの入力欄に貼り付け、<ここに…>の部分を配布ファイルの中身に置き換えます。
  4. 入力欄の右下にある送信ボタンを押します。
ログインしていない状態のGeminiの画面。中央に入力欄がある
ログインしていない状態のGemini。中央の入力欄に文面を貼り付け、右下のボタンで送ります
Tips:同じ文面は、配布フォルダの00_コピペ用_当日使う文章.txtにも入っています。ガイドを見失ったときは、そちらからコピーしてください。
04

S04 自分の守りを点検

[40min]個人演習

ねらい

事件と同じ流れで乗っ取られないように、自分のメールアドレスとアカウントを点検します。続けて、偽のメールを送信元とリンク先と依頼の内容で見分ける練習をします。

できあがりの目安

  • 点検シートの1〜7行目が埋まっていて、パスワードやアドレスの本体がどこにも書かれていない
  • 5通のメールすべてに、判定と理由が入っている
  • Geminiと判定が違ったメールについて、どちらの根拠が正しいかを自分で確かめた
判定シートの記入例。5通のメールに本物か詐欺かと、見分けた理由が入っている
判定シートの記入例。C列に判定、D列に理由が入っていれば、STEP 5までは済んでいます

使うファイルと作るファイル

区分ファイル使い方
作る01_点検シート/自分の守りの点検シート.xlsx照会の結果と、認証の設定を書く
使う02_メール判定/メール1.png〜メール5.png判定する5通のメールの画像
使う02_メール判定/メール本文.txt5通の本文と、正規のドメインの一覧
作る02_メール判定/判定シート.xlsx判定と見分けた理由を書く
使う03_参考/漏えいの通知が届いたときの確かめ方.txt早く終わった方が読む
漏えいを照会→結果を読む→使い回しを洗い出す→認証を確かめる→メールを判定→Geminiと見比べる

STEP 1 Have I Been Pwnedでメールアドレスを照会する [5min]

自分のメールアドレスが、過去の漏えいデータに含まれていないかを調べます。2日目の講義で見た乗っ取りは、ここに載ったIDとパスワードから始まります。

  1. Chromeで haveibeenpwned.com を開きます。
  2. 入力欄に、照会するメールアドレスを入れます。
  3. Checkを押します。
Have I Been Pwnedのトップ画面。入力欄に例示用のアドレスが入り、右にCheckボタンがある
照会の画面。写真は例示用のアドレス test@example.com を入れた様子です。入力欄の右のCheckを押します
ここまでできたら
  • 照会の結果が表示された
会社のアドレスを調べるとき 会社のルールで、外部のサイトに会社のアドレスを入れてよいかを先に確かめてください。迷ったら、私用のアドレスだけで進めます。

STEP 2 結果を読み、点検シートに書く [4min]

漏えいの記録が出たら、どのサービスから何が漏れたかを確かめます。シートには件数とサービス名だけを書き、アドレスの本体は書きません。

  1. 画面に出た漏えいの件数(Data Breaches)を確かめます。
  2. 下に並ぶサービスの名前と、漏れた項目を読みます。
  3. 自分の守りの点検シート.xlsxを開き、1行目に照会したアドレスの数、2行目にサービスの名前を書きます。
  4. 「Good news」と表示されたら、記録は見つかっていません。2行目に「なし」と書きます。
例示用のアドレスで照会した結果。273件の漏えいの記録が表示されている
例示用のアドレスでは273件の記録が出ました。件数の下にサービスが並びます
漏えいの記録の1件を開いた画面。サービス名、時期、漏れた項目が英語で並んでいる
1件ごとに、時期と漏れた項目(Compromised data)が並びます
ここまでできたら
  • 点検シートの1行目と2行目が埋まっている
  • シートにアドレスの本体を書いていない

STEP 3 パスワードの使い回しを洗い出す AIを開かない [5min]

名前が出たサービスと同じパスワードを、ほかのサービスでも使っていないかを思い出します。使い回しがあると、リスト型攻撃でほかのサービスにも入られます。

  1. STEP 2で名前が出たサービスのパスワードを思い出します。
  2. 同じパスワードを使っているサービスの数だけを、点検シートの3行目に書きます。パスワードは書きません。
  3. 数が1以上なら、パスワードを変える日をD列に書きます。
記入前の点検シート。照会、使い回し、パスキー、ログイン通知など7つの点検項目が並んでいる
記入前の点検シート。C列に結果、D列に直す予定日を書きます
ここまでできたら
  • 点検シートの3行目が埋まっている
Tips:パスワード管理アプリやブラウザの保存を使うと、サービスごとに別のパスワードを覚えずに使えます。

STEP 4 パスキーと2段階認証を確かめる [7min]

銀行、証券、メールのアカウントで、パスワードだけに頼らない認証が入っているかを確かめます。パスキーは偽サイトでは使えないため、フィッシングに強い方式です。

  1. Googleアカウントのヘルプ パスワードの代わりにパスキーでログインする を開きます。
  2. 自分のGoogleアカウントで、パスキーか2段階認証が設定されているかを確かめます。
  3. 銀行と証券のアプリで、パスキーか2段階認証と、ログイン通知が有効かを確かめます。
  4. 結果を、点検シートの4〜6行目に書きます。7行目には、パスワードの管理の方法を書きます。
Googleアカウントのヘルプのページ。パスワードの代わりにパスキーでログインする方法が説明されている
Googleアカウントのヘルプ。パスキーの作り方と使い方が載っています
ここまでできたら
  • 点検シートの4〜7行目が埋まっている
手が止まったら開く

アプリの設定のどこにあるか分からないときは、アプリの「設定」や「セキュリティ」の画面を探します。その場で見つからなければ、点検シートに「あとで確かめる」と書いて先へ進みます。

STEP 5 5通のメールを自分の目で判定する AIを開かない [10min]

Geminiを開く前に、5通のメールが本物か詐欺かを自分で決めます。見るところは、送信元のドメイン、リンク先のドメイン、依頼の内容の3点です。

  1. 02_メール判定のメール1〜5の画像を開きます。
  2. メール本文.txtの先頭にある、正規のドメインの一覧を確かめます。
  3. 判定シート.xlsxのC列に、本物、詐欺、迷うのどれかを選びます。
  4. D列に、見分けた理由を1行で書きます。
メール1。サンプル銀行を名乗り、口座の利用を制限したと知らせるメール
メール1。差出人のドメインを、正規の一覧と見比べます
メール4。社長を名乗り、至急の依頼をするメール
メール4。依頼の内容と、確かめる手段をふさいでいないかを見ます
メール本文.txtを開いた画面。先頭に正規のドメインの一覧があり、その下にメール1の本文が続く
メール本文.txt。先頭の正規のドメインの一覧を、判定の物差しに使います
ここまでできたら
  • 5通すべてに判定と理由が入っている

STEP 6 迷ったメールをGeminiに判定させる [9min]

迷ったメールを1通選び、Geminiに判定させます。根拠が自分の判定と合っているかを見比べます。

Geminiに送る文面コピーしてGeminiの入力欄に貼ります
次のメールが、フィッシングなどの詐欺メールかどうかを判定してください。判定と、そう判断した根拠を、送信元、リンク先、依頼の内容の3点に分けて書いてください。
このメールは研修用に作ったもので、会社名とドメインを架空のものに置き換えています。「架空」や「example」という表記は判定の根拠にしないでください。正規のドメインは次のとおりです。
サンプル銀行 sample-bank.example.jp
サンプル宅配 sample-takuhai.example.jp
サンプル証券 sample-shoken.example.jp
A社(受け取った人の勤め先) a-sha.example.jp

<ここに メール本文.txt から、迷ったメールを1通貼り付けます>
  1. 文面をコピーして、Geminiの入力欄に貼ります。
  2. <ここに…>の行を消し、メール本文.txtから迷ったメールを1通貼って送ります。
  3. Geminiの判定と根拠を、自分の判定シートと見比べます。
  4. 違った点を、判定シートのE列に書きます。
Geminiの入力欄に、判定を頼む文面とメール3の本文を貼り付けたところ
文面と、迷ったメールの本文を貼り付けたところ
Geminiがメール3を詐欺と判定し、送信元、リンク先、依頼の内容に分けて根拠を返した画面
メール3を判定させた結果。正規のドメインとの違いを根拠に挙げています
ここまでできたら
  • Geminiと判定が違ったメールについて、どちらの根拠が正しいかを確かめた
答え合わせ(判定を書き終えてから開く)
メール判定見分けるところ
1 口座の利用を制限詐欺送信元とリンク先が正規のドメインと違う。24時間で急がせ、暗証番号まで入力させる
2 お届け予定本物送信元が正規のドメイン。リンクを押させず、公式アプリでの手続きを案内している
3 パスワードの有効期限詐欺A社のドメインではない。今のパスワードを入力させ、当日の期限で急がせる
4 社長からの至急の依頼詐欺会社のドメインではない。電話で確かめられないようにし、ギフトカードの番号を送らせる
5 新しい端末からのログイン本物送信元が正規のドメイン。リンクを使わず公式アプリから確かめるよう案内している

ここまでが必須です

STEP 1〜6が終わると、この演習の必須はすべて済みます。ここから先は発展で、時間が残った方と、研修のあとに続ける方が進めてください。

STEP 7 家族に送るメッセージを作る 発展

今日の点検を家族にも伝えるため、短いメッセージをGeminiに作らせます。

Geminiに送る文面コピーしてGeminiの入力欄に貼ります
家族に送る短いメッセージを作ってください。銀行や宅配業者を名乗るメールやSMSのリンクを押さず、公式アプリから確かめてほしいという内容です。読む人は60代で、200字以内にしてください。
  1. 新しいチャットで文面を貼って送ります。
  2. できた文を読み、リンクを押させる表現や、不安をあおる表現が入っていないかを確かめます。
  3. 言い回しを自分の言葉に直してから、家族に送ります。
Geminiの入力欄に、家族へのメッセージを頼む文面を貼り付けたところ
文面を貼り付けたところ
Geminiが60代の家族に向けた200字以内のメッセージを返した画面
返ってきたメッセージ。リンクは押さずに公式アプリから確かめる、という中身になっています

STEP 8 漏えいの通知が届いたときの確かめ方を読む AIを開かない 発展

漏えいの通知を名乗る詐欺もあります。本物の通知に書かれる項目を知っておくと、入力を求める偽の通知を見分けられます。

  1. 03_参考/漏えいの通知が届いたときの確かめ方.txtを読みます。
  2. 自分が通知を受け取ったときに、最初に開くサイトかアプリを決めておきます。
漏えいの通知が届いたときの確かめ方を開いた画面。5つの手順が並んでいる
漏えいの通知が届いたときの確かめ方。法令で決まっている通知の項目に、パスワードの入力はありません

この演習とセキュリティの仕事

今日やったことセキュリティの現場での仕事担う人
漏えいの記録を照会した社員のアカウントが漏えいしたデータに含まれていないかを見張るSOCのアナリスト、脅威インテリジェンス
メールを判定した届いた警告や通報が本物の攻撃かを判定し、対応の要否を決めるSOCのアナリスト
パスキーを確かめた全社のアカウントに強い認証を行き渡らせ、例外を残さない情報システム部門、セキュリティエンジニア

職場で気づいたとき

職場のアカウントや設定で危ない点に気づいたら、03_参考/職場に相談するときのメモ.txtに整理して、派遣先の指揮命令者か上長に相談してください。メモは提出しません。

うまくいかないとき

Have I Been Pwnedの画面が英語で読めません

結果の画面では、件数と、その下に並ぶサービスの名前だけを拾えば進められます。Chromeの右クリックから日本語に翻訳しても構いません。

Geminiが「架空のメールなので判定できない」と返します

文面の2段落目に、架空の表記を根拠にしないよう書いています。文面を全部貼っているかを確かめてから、もう一度送ってください。

05

よくある質問

Geminiの画面に、ログインを求める表示が出ます

ログインしなくても、入力欄に貼り付けた文面は送れます。「ログイン」のボタンは押さずに進めてください。Googleアカウントでログインしている方は、そのまま使って構いません。

Geminiの返事が、ガイドの写真と違います

Geminiの返事は、送るたびに少しずつ変わります。写真と同じ文になっているかではなく、STEPの「ここまでできたら」に書いた項目がそろっているかを見てください。

会社のパソコンでGeminiが開けません

常駐先や派遣元の設定で、生成AIのサイトが止められていることがあります。私物のパソコンかスマートフォンでGeminiを開くか、講師の画面を見ながら紙に答えを書いて進めてください。

配布フォルダのファイル名が、読めない文字になっています

WindowsとMacのZIPを取り違えています。展開したフォルダを消して、お使いのパソコンに合う方のZIPを教材サイトからダウンロードし直してください。

Excelが入っていません

配布のxlsxファイルは、GoogleスプレッドシートやNumbersでも開けます。紙に番号と答えを書いて進めても構いません。

書いたシートを講師に見てもらえますか

提出の仕組みはありません。自分のアカウントの守りのように自分だけのことなら、ZOOMのチャットで質問できます。職場の情報が入ったシートは、講師にも送らないでください。迷ったときは、派遣先の指揮命令者か上長に相談してください。